1/3Guitar Plug
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 プラグ。ジャックではないので念のために。コードの根本を保護しているスプリング以外は全部規制の真鍮パイプを使用して作っています。スプリングは0.3mmのステンレス線を巻いてます。コードは秋葉原にある電線専門店へいけば容易に購入できます。このプラグの製作は実物をじっくり研究すればさほど難しい構造ではありません。ただ、先端部分の加工だけが、しっかり絶縁された構造にしなければなりません。実物では、先端を別加工し、ピン状に加工された突起にはめ込む加工方法が取られているようです。最初は同じ方法で作ってみましたが、これらの固定にはハンダ付けが一番よく、絶縁部分が熱で溶けてしまいます。下の図面をご覧ください。

 最初に先端部分を加工し、ピンと連結してしまいます。後は別加工した外皮パイプへ接着剤と共に押し込んでやればいい訳です。接合面も大きく取れ、しっかりとしたものになります。その後リューターで銜え、回転させながら成型し直せば、きれいな差し込み部分が出来上がります。ちなみに、外皮部分がアース側コールドになり、その正極側をホットと呼びます。

 プラグ露出部分はメッキを施します。電気抵抗を軽減させるのと、何より腐食を防ぎます。メッキを本格的に行おうとすると、とんでもなく大変なことになってしまいますが、今はお手軽にメッキ処理が行えるセット(メッキ工房)などが売られていますので、それらを使用するのが、お手軽で経済的です。ただ、メッキ層が薄くなりがちなので、できる限り時間を掛け、メッキ層が厚くなるように心掛けたいです。

 メッキで一番いいのは金メッキ(電気抵抗を考慮すれば…)ですが、ミニチュアらしく(実物らしく)クロームメッキで仕上げました。メッキをするときの一番注意する点は、表面をよく洗浄することです。ロー付けをすると真鍮表面が激しく焼け、恐ろしい程に腐食することがよくあります。これを塩酸溶液などで洗い流しますが、この時の塩酸を中性洗剤などで洗い流しておきます。ハンダ付けを行うと、やはり酸や松ヤニなどが付着し、メッキの大きな障害となります。更には機械油や指紋などの微妙な油までもがメッキの傷害となるため、根気よく洗い落としましょう。今はとてもよい脱脂材が売られていますので、これらを利用すると便利です。

 

その昔、クラプトンが出始めのミュージックマンの前でたばこを挿したエクスプルーラーを構え、セピア調に染まったポスターを見たときは、鳥肌が立つ位かっこよく見えたものでした。(今でもそうですが^^;;)そこに繋がれていたコードは懐かしいカールコードでした。