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工房便りダヨ〜ン^^;;

ジャックプレートの製作

2005.6.30 
 
 

ジャックプレートは全部で7点の部品構成で出来上がっている。この7点の部品を作るために作った治具は10点ちかくにのぼった。本来はプレス加工されなければならないプレートだが、今回は細かなロー付けで接合しながら作っていきます。

 
まずはプレートの切り出しから。1mmの真鍮板を、図面をもとにテンプレートを製作する。あとはこのテンプレートを基に書き写していくことになる。パイプの直径は外径7mm。縦にスリワリ加工してあり、ペンチで広げる。右にある板が壁になる。広げられたパイプが、しっくりはまるように、0.7mm幅で溝が掘られている。
 
 
右写真の左にある二枚の板は、穴の位置を決定する治具プレート。これに挟み込み真ん中の3mmの穴を開けてしまう。更に壁板の上にある小さな穴は、固定するためのもので、後に切断されなくなってしまう。左写真は、この壁に溝を掘っているところ。ロータリーテーブルに治具と共に固定し、CADでシュミレーションした通りにテーブルを動かす。ミリングビットが0.7mmであるため、慌てて動かすと簡単に折れてしまう。深さは0.5mm。
 
ロー付けをしている。左下から青いガスバーナーの炎が出ているのがお分かりであろうか。ロー付けは、半田付けなどとは異なり、くっつける物同士が完全に固定された状態でないと失敗を招く。またそれらの隙間は0.2mm程度が限界で、それ以上になると熔けた銀が流れ出てしまう。充てる炎も微妙に加減しないと、真鍮のそのものが溶け出してしまう。
 
 
上手く付けられたロー付けは、そのもの自体が一体化する。しかし炎で完全に焼かれるため、ご覧のように表面はボロボロになってしまう。これをリューターやヤスリを使い綺麗な面を出しながら仕上げていく。削られる面やカットされる部分を考慮しながら作るのが、上手いやり方になる。
 

成形がほぼ終了したプレート。これから更に耐水ペーパーなどを使い、ピカピカに磨き込みやっとメッキへ進むことになる。

今回はメッキまでは控えることにした。それは、他にメッキしなければならない部品が多く、後でまとめてメッキしようと考えている。

 
 
作業が飛んでいるが^^;;構成部品を並べてみた。ベークライトから削りだしたワッシャーは段付きも含めて3枚使う。右写真にある真鍮製の軸に固定し、旋盤でけずりだした。ジャックピンが収まる軸は、スチール製で、既にナット加工もしてある。実物はこのナットで固定されるが、ここでは格好だけのイミテーション。^^;;電極部分は白金0.2mmから切り出しされている。センターの穴を開け、治具に固定しロータリーテーブルで外周を削る。薄い物を加工するのが難しい。
 
 
メッキはまだだが、取りあえず完成。シールドプラグは去年作ったもので、ぴったりとはまる。無可動用には外観だけのプレートを使うことになるが、プラグを差すことまで考えると、ストッパーを兼用している電極も必要になってくる。メッキを施した完成写真は、また後ほど掲載します。^^;;
 

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