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工房便りダヨ〜ン^^;;
 

ポットの製作 その2

2005.10.26 
 
 
 
取りかかってからもう3ヶ月が過ぎてしまった。途中急ぎのお仕事が舞い込み、どこまでやっていたのかすら忘れてしまうほど。とにかく、気を取り直して再スタートしましょう。
 

今回は電極プレートの製作を報告。
脆く砕けるベークライトは諦め、ノブの製作用に購入していたABS樹脂で試すことにする。まずは、1.2mm程度に輪切りにし、ヤスリで厚さを整え穴開けの準備をする。センターになる大きな穴は4.1mm。その周辺は1mmとし、電極を取り付ける穴だけが0.8mmだ。

 
これを、真鍮板で製作した治具に挟み込み、穴開け作業をする。同じものを大量生産するにはこの方法が一番適している訳だが、3種類の穴を開けるため当然その都度ドリルビットを交換しなければならない。この手間が結構こたえる。^^;;
 
開穴が済んだプレートを、今度はソケットにはまるように外周部分だけ厚さを0.5mmまで旋盤で削り取る。つまり段差を付けてやる。ここまでで一段落。これをロータリーテーブルに挟み、ぐるぐると回しながら外周を成型していく。うっかりこの外周を削る写真を取り忘れてしまった。
 
前もって作ってあった電極を、銅パイプで取り付ける。パイプの径は0.8mm。約1mm程度に切断し両側からポンチで潰しかしめる。0.6mmでも試しているが細すぎて作業的に困難なことから0.8に落ち着いた。レバースイッチの電極作りは、気合いを入れて0.6mmのパイプを使わなければならないが、とにかく勘弁してもらおう。^^;;
 

取り合えす電極の完成である。電極に使用している金属板は白金の0.1mmである。この切断方法を色々と検討していたのだが、押し切りするのが一番簡単で綺麗にカットできた。多少カールしてしまうが、たいしたことではない。エポキシで真鍮板に張り付け、ミリングカットする方法もあり、美しいが手間が掛かる。ちなみに、押し切りとは…印画紙など紙類をカットする切断機のこと。昔、学校時代藁半紙などを切った経験ありませんか。^^;;

さて、一夏を跨いでしまったポットの製作が、やっと電極プレートの製作目途も付き、いよいよ最終組み立てになります。完成はこちら

 
ここで、新兵器バンドソーを紹介します。ベルベックスから購入したこの機械、0.5馬力のモーターを付けたチョットした怪物です。(写真は刃の交換のため、カバーを外したところです)その要因は音。耳をつんざくような回転音はまるで怪獣の悲鳴のよう。しかし、刃が切れない。付けられた刃はおそらく木工用でしょう。ピッチも荒く、これでネック用のハードメイプルをス
 
ライスしようとしましたが、刃が外れてしまいます。金属のカットに至っては、全くと言っていいほど切れない。そこで、刃を新たに購入することに決め、探し求めたのが写真にある「コバルトVL=5枚セット」です。株式会社加藤哲商店から購入しました。迅速な対応にとても感謝しております。
 

ポットの製作 その1

2005.09.09 
 
 

今回の目標は、リアルな外観。上の写真は、構成部品の一部だが、時間を掛けてます。ケースは快削鋼の丸棒から削りだし。なかぐりをするため、専用のカッターを作ってます。写真がボケですみません。^^;;

 
ネジ付き台座は、3mmのネジで取り付けができるように、直接ねじ切りを行う。左がその写真です。このねじ切りバイトをハイス鋼から自作してみました。
電極プレートはいつものように2mm厚のベークライトから削りだしています。しかし、このベークライトが以外と脆いため、現在ABS樹脂で検討中。
 

全体の組み立てはこれから行います。小さなしかも薄い電極を、どうやって作るべきか思案中。見えなくなってしまう部品に、こんなに拘りを持っていいのだろうか…バカとしか言いようがない ^^;;

 

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