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工房便りダヨ〜ン^^;;
 

レバースイッチの製作

2010.8.6 
 
 

 今年の夏は半端なく暑いですね。^^;;クーラーを入れた作業部屋から出ることができません。さて、、、外観上必要不可欠な装備品は幾つかありますが、そのなかでも最も複雑で手に負えない装置がこのレバースイッチです。本来であれば電極を配置し細かな接点を設けなければなりませんが、動きだけを再現したシンプル構造を考えてみました。
 今まではちまちまとその都合に合わせ、部品を作ってきました。しかし、できあがる部品達にはバラツキが発生してしまい、その互換性が思うようにいきませんでした。そこで、可能な限りこれらの部品を纏めて作ってしまおうと方針を変えました。つまり、今製作している部品は2010年プロットということになります。と言う訳で。今回は動作だけを追求した5ポジションレバースイッチを報告します。

 
スイッチプレート
 
 
スイッチプレートを厚さ1mmのプレートから削りだします。上にあるのは被削材を旋盤へ設置するための治具です。シャンク10mmの軸で旋削加工します。目的は、センター維持とその正確性にあります。5点ポジションを動作だけ再現し、確実な操作性を求めるには、レバーとの正確なセンター維持が必要です。仕上がりの厚みは0.5mm。軸部分はフレームとの干渉を避け0.4mm浮かせることにします。
 
 

ロータリーテーブルに固定し直し、周辺を切り取ります。この時にノッチが食い込む5点ポジションの凹みも一緒に加工してしまいます。これで正確なセンターが維持できました。ロータリーテーブルの角度ダイヤルだけでミリングします。

 

余分な部分を切り取りました。バリはヤスリで処理します。右は裏側になります。レバーが飛び出る溝に合わせ、0.4mm程浮き上がりを付けてあります。この後数種類の治具を経てプレートを完成させます。

 
フレームに取り付ける準備です。快削鋼から作ったφ2の軸へφ1.4の穴が開けられています。それぞれを組み上げてみながら、動きの調整をします。この段階で、がた付きが無く、スムーズに回転していなければなりません。
 
カツカツと小気味よく動かすためのノッチを取り付ける準備です。0.2mmの洋泊から作った板バネを挟み込むように固定します。レバープレートは既にメッキされています。組み上げはこのままネジで固定してしまえばおしまいですが、ゆるみが出ないようにロックタイトで固めてしまいます。
 
治具
 
 
今回製作するに当たって開発した治具です。使い方は定かにできませんが、正確に部品加工し同じ物を大量に生産するための手段です。この治具の開発が製品の品質を左右します。シンプルな構造が故に、使われる部品は確実に作動できるようにデザインされなければなりません。
 
完成 6個
 
 
6個完成しました。ノッチの位置が直接レバーの垂直へと反映してきます。そこで、板バネを左右に振りながら位置を決定させます。今回はアクションだけを追求したものでした。いずれ電気信号を伝える本格的なレバースイッチの製作も報告します。暑い最中、細かい作業は中々続くものでもなく、自身のコントロールも仕上がりを左右します。頭でイメージしたものを実際の物に置き換えられた時が、私服の喜びと言うものでした。
 
次回は
 
   
 

実装ピックアップの製作風景をレポートします。ネオジムと呼ばれる最高峰のマグネットを使い、ピックアップを製作していきます。右の写真に写っているものが、特注で生産してもらったネオジムマグネットです。現在地球上にある永久磁石では一番強力と言われています。確かに!小粒ながら、とんでもなく強力でした。^^;;

 

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