Information
... 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
Guitar Top Home

工房便りダヨ〜ン^^;;
 

更新・復帰

2011.4.11 
 
P_32
 

 なんと、一年ぶりの更新となります。去年8月にスタートした本業の方がやっと決着を迎え、忙しかった日々は嘘のように静まり、だらだらと眠いときに眠れると云う幸せを噛み締めていました。糊口の日々に変わりはありませんが、またギター製作へと復帰したいと考えております。それにしても先月おこってしまった東日本大震災は、子供の頃経験した新潟地震がリアルに蘇ってきます。なんと津波の恐ろしいことか!被災地のみなさまのことを考えると胸が痛く、何とお悔やみを申し上げればよいのかと途方にも暮れてしまいます。しかも油を注ぐかのように福島原発も深刻となり、このまま日本は何処へ行ってしまうのだろうと、猜疑な不安感を拭い去るのも難しい状態が続きます。なんとか復興を祈るしかありません。そして亡くなられ行方不明の2万を超す皆様へ心から深くご冥福を申し上げます。

 
さて、
 
あまりに長きに渡っての作業中断だったので、いったいどこから手を着けるべきなのかわからなくなっていましたが、現在の時点で取り溜めていた写真をまずは放出することにしましょう。
 
  まずは、ノブ。
セレーション部分はともかく、内部構造は写真の形で落ち着きました。もちろん無可動仕様ですが、実物同様に廻すことができます。ベースは快削鋼からの旋削で、シャフトとエンドピンは真鍮です。市販の3mmナットをスライスして薄く仕上げてあります。快調に動きます。
 
お次はピックアップ。
ネオジムを使った実装タイプのピックアップを数セット造りました。コードは胃カメラなど精密機器に使われるものでスケール的にもピッタリです。ボビンはベークライトからABS樹脂に替えてあります。
 
この実装タイプに被せるケースをどう製作すべきか思案している中、閃いたのがバキューム成型でした。そこで写真のような金型と掃除機に取り付けるアタッチメントを試作します。
 
アルミで造った枠です。0.3mmの塩ビ板を工業用ドライヤーで熱し、金型へ押しつけます。ところが、これか中々上手く行かない。この写真は上出来のほうです。
 
やれどもやれども上手くいきません。熱し過ぎなのか破れてしまいます。どうやっても上手くいきません。
 
残骸の山ができてしまいました。バキュームだけではなく、同時にプレスもしなければならないのでしょうか。一端諦めしばらく温存することにします。もっと研究しなければ!
 
無可動仕様はこんな形で6セットもできてしまいました。果たして他の部品達を同じ量で造ることができるのか!?
 
アルダー材
 
ボディーのアルダーを新たに入手しました。アイチ木材加工株式会社です。訳を話し、特別に1/3スケールに合わせカットしてもらいました。ご丁寧に心地よく対処いただきありがとうございました。
 
ポケットなどは治具をもとに機械で彫り込みますが、外周は糸鋸とヤスリだけでただひたすら削ります。今回は他の目的もあるため多めに仕込んでいます。
 
桜だ・・・
 
さくら
 

桜も咲き、春がやってきました。気晴らしに訪ねた長野県佐久平です。写真の河川は信濃川の源流にあたる千曲川。雲に隠れていますが八ヶ岳方向を向いています。本業で遅れた分を取り戻したいのですが、放心状態が続いてしまい、中々エンジンが掛からないのが現状でもあります。でも、がんばっていきましょう。

 

Information .. 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
1/3Guitar Information-31 Guitar Top Home


 
1/3Guitar製作への感想をお待ちしております。お問い合わせは
メールでお願いします。

水野哲也ミニチュアギタースタジオ