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アネハヅル  

マッキンリー。アラスカにある北米最高峰の山は標高6194m。1984年2月13日、植村直己はこの山で消息を絶った。

アコンカグア。アンデス山脈にある南米最高峰の山である。標高 6960 m。

ガンケル・プンズム。標高 7570 m。ブータンに位置している山で、人類が未だ登頂を果たしていない山としては世界一高い。この山は宗教上の理由から入山が禁止されている。また、この山は中国との国境にあり、国境論争が原因とも云われている。

アネハ・ヅル。ツル目ツル科アネハヅル属に分類される鳥類の一種。現在確認されている鳥類の中では特に高々度、5000から8000メートルの高さを飛ぶ鳥として知られている。ヒマラヤ山脈も飛び越える。

 
ナンガオアルバットのハパール壁  

ナンガバルバットのハパール壁。標高8125m。パキスタン・ヒマラヤ山脈にあり世界で9番目に高い。南側(正面)にあるハパール壁は標高差4800mもある断崖壁になっている。ヘルマン・ブールが1953年7月3日に初登頂するまで、ドイツ隊が何度も挑んでいる。しかし、山は受け付けなく、多くの遭難者を出したことから、人喰い山と恐れられた。いかにも、南壁の中腹には大きな口を開けた悪魔の顔にも見取れる積雪痕があり、山全体からも、その恐ろげなイメージは感じられる。

 
エベレスト  

エベレスト。言わずもがな世界最高峰。8844m。毎年そのシーズンともなると、頂上付近では登頂をあきらめなければならない程、渋滞が発生すると云う。そして多くの登山家の命も奪っている。ブリザードになると氷点下50度をも下回り、アルコールさえも凍ってしまう。遭難した人たちを下ろすことはない。遺体を下ろす危険度が高いためだが、このままいけば頂上へ続く道は、遺体ロードになってしまうかもしれない。私は見ているだけで、描いているだけで充分に満足である。

 
積乱雲  

積乱雲。この巨大な積乱雲でちょうど一万mとした。しかし、日本を含む中緯度付近では、激しい上昇気流により16000mまでも成長するらしい。更に驚くことは、赤道付近では20〜22kmまでも成長するらしく、成層圏にまで達する勢いだ。
雲や山岳を描くのは非常に困難な仕事である。その昔、絵の具を捏ねていた時代ではこう上手く描けなかったかもしれない。
エアバスA380。欧州エアバス社のターボファン4発の超大型旅客機。史上最大・世界最大の旅客機である。初飛行は2005年4月27日。

 
クルーベラ洞窟    

クルーベラ洞窟。深さ2080m。縦方向の自然洞窟としては世界一深い。場所はアブハジア自治共和国(グルジアの一部)にある。全貌をナショナルジオグラフィックのスライドで観ることができる。こちら
本誌ではあまりに小さく、そのデテールを失っているため、敢えて大きく掲載する。先端だけが紙面に現れるため上層は描いていないので、あしからず。

 

       
   

ゾウアザラシ。ネコ目アシカ亜目アザラシ科に属する。潜水能力は最深1580mで、80分は潜っている。ハーレムを形成するが、そのためのオス同士の戦いは、相手を殺すまで続くと云われている。昔若い頃「同種を殺し合うのは人間だけだ!」と説教していた話を聞いたことがあるが、なんてことない、肉食種は争いで相手が死ぬまで争うし、爬虫類は共食いもする。

マッコウクジラ。クジラ目- ハクジラ亜目- マッコウクジラ科。歯がある動物では、世界最大。約3000mは潜ると云われ、深海に生息しているダイオウイカを食していることは知られているが、その生態は謎も多い。

       
深海6500    

深海6500。独立行政法人海洋研究開発機構が所有する大深度有人潜水調査船。2009年現在、世界でもっとも深く潜る運用中の潜水調査船である。「しんかい2000」の運用実績をもとに1990年に完成し、2002年11月には「しんかい2000」が運用休止となったため、日本で唯一の大深度有人潜水調査船となっている。
昔、完成仕立ての頃だが、調査船乗組員であった大学の先生と面談したことがある。サイエン誌のイラストで、駿河湾の海底図を描くためだった。

ユメナマコ。深海性のナマコの一種である。

ソコダラの一種。タラ目ソコダラ科。深海での映像で目撃される魚の多くはこの手の魚で、その種類も多い。

       
トリエステ号    

トリエステ号。スイスで設計された2人乗りのバチスカーフであるが、アメリカ海軍が買い取った。浮上バラストはガソリンである。マリアナ海溝における深度約10900 mの記録を持ち、現在有人でこの深度に達する探査艇はない。

カイコウオオソコエビ。海溝大底海老。フトヒゲソコエビ科に属するヨコエビの一種。なんと、深度6000m以上に生息しているエビで、マリアナ海溝へ潜った無人探査機により、10900m付近で採取されている。体長は4.5cm程度。

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2011年11月20日 © 水野哲也イラストレーション事務所