Space Development-A
 
SUF ミウラ-オリ太陽パドル試験衛星
1989年制作。クレセント・ボード205、画面サイズ(475×688mm)リキテックス・水彩ガッシュ・透明水彩使用。
東京大学名誉教授・文部省宇宙科学研究所の三浦公亮(みうらこうみょう)氏が考案した「ミウラ-オリ」と呼ばれる特殊な畳み方で収納された太陽パドルは、中央先端に見られる菱形の格納ユニットに収められ、スプリングだけの力でゆっくりと開翼される。今までになかったこの特殊な方法は、今後の宇宙計画に大いに貢献されることと思われる。スペースシャトルのような大型輸送機に搭載・回収する目的の実験衛星や自立支援ロボット機などは、従来の開翼式太陽パドルでは困難とされるものがある。これらの太陽パドルは再び畳むことまでは考えられていなかった。Zoom[ 1 ]
提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 
ETS-6 きく6号 技術試験衛星、型 ETS-、
  1993年制作。クレセント・ボード105、画面サイズ(690×690mm)リキテックス・水彩ガッシュ・透明水彩使用。
 1994年H-型ロケットで高度3万6千kmの静止軌道上へ向け打ち上げられた。すべてを国産の技術で開発することを目標に、宇宙技術参加各社が総力を上げ取り組んだが、残念にも軌道に乗せることができなかった。このイラストレーションは図面から描き起こしているが、実際に各所開発技術陣から細かなアドバイスを受けることができ、極細にわたる完成予想図ができあがった。 Zoom in[ 1 ][ 2 ] 
提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 
ETS-7 宇宙ロボット工業基礎実験衛星・型 ETS-・
1996年制作。クレセント・ボード105、画面サイズ(475×688mm)リキテックス・水彩ガッシュ・透明水彩使用。
 1997年、H-型ロケットで地球周回軌道上へ向け打ち上げられた。国産初の軌道上ランデブー実験機であるこのETS-・型機は、2002年10月の機能停止まで試験を繰り返し、みごとに成功!その寿命を終えた。この手の人工衛星はソーラーパドルから電力を得ることで生き続ける。寿命とは、軌道修正用にあるスラスターガスが尽きてしまう。そのため、最終的には軌道からはずれ機体のコントロールを失い、地球に向けて落ちることになる。さらに、この絵はもう一枚ある。[ 初期計画 ] 提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 
Hope- Phase氈@高速飛行実証 フェーズ1
2001年制作。クレセント・ボード100、画面サイズ(475×688mm)リキテックス・水彩ガッシュ・透明水彩使用。
 
宇宙航空研究開発機構(JAXA))が行っている宇宙輸送システムプロジェクトは、宇宙往還技術試験機(Hope-X)を目標に実物の1:4スケールモデル(全長3.8m)にジェットエンジンを搭載し、太平洋にあるクリスマス島で2002年飛行テストを行った。これらの実際の映像は、NASDAのサイトから高解像度のDATAがダウンロードできる。この島は起伏が平坦で、釣りのポイントとしても知られている。右に延びる道は既存の道だが、やや左へ上がる道の1Km先にはこのプロジェクトの司令部が設置された。提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 
Hope- Phase 高速飛行実証 フェーズ2
2001年制作。クレセント・ボード100、画面サイズ(688×475mm)リキテックス・水彩ガッシュ・透明水彩使用。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA) が行っている宇宙輸送システムプロジェクトでは、大気圏突入後の高速飛行実験も行われる。実証実験は2003年。機体の大きさはフェーズ1と同じ全長3.8m。スウェーデンのエスレンジ上空・高度30kmから自然落下し、パラシュートとエアーバックで回収される。このエスレンジ地方は、フィンランドとの国境付近で空気がとても澄んだオーロラの観測地としても知られている。そのため、このような航空実証実験も多く、世界各国からこのシャトルタイプの実験機が運び込まれている。この絵は地域がはっきりと限定されているため、現地写真と地図から3Dシュミレートしながら正確に地形を描いている。Zoom in 提供:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
 
Space Development-A

 

y;水野哲也イラストレーショ
注意)このホーム・ページで使用している写真・イラストレーション等すべての著作権は、水野哲也・各団体・企業等に属すものであり、これらの無断転写並びに使用は堅く禁止します。  2005年06月11日 &cop水野哲也イラストレーション事務所